コロナ後のタイ観光産業の見通し

コロナ関連

 

タイの観光産業はGDPの約20%を占めて、主要産業の一つと言えます。コロナ禍以前は年間4,000万人ほどの観光客がタイを訪れていましたが、2020年は4月から9月まではか観光客数がゼロとなり、若干の入国規制緩和により10月以降は一ヶ月1,000人程度とコロナ禍以前と比べると程遠い数字です。

この影響で外国人観光客相手の飲食店やホテル、娯楽施設などは営業をやめるところが多く、これまで外国人で賑わっていたバンコクの繁華街などは閑散とした状況で、ほぼ観光業で成り立っていた、パタヤやプーケットなどは外国人観光客の姿はなく、お店もシャッターをおろしたままです。

タイの観光誘致措置

タイでは外国からの入国禁止が解かれた後も、入国者全員指定のホテルで2週間の隔離措置が取られ訪れる人もほんのわずかでしたが、2021年7月1日からプーケット限定でワクチン接種者は隔離制限が緩和され観光客の誘致を開始しました。日本は対象国ではないのでこの制度でタイに入国することはできませんが、シンガポールや中東から250名ほどの観光客が入国しています。
今後はサムイ島やパタヤ、チェンマイなどの観光地に広げ、10月にはバンコクも外国人観光客の誘致を計画しています。

今後の観光産業問題点

タイには観光資源がたくさんあるので、入国規制が緩和されれば観光客は見込めると思いますが、問題点もあります。
観光客がいなくなり営業をやめてしまったレストランや廃墟のようになった繁華街などを見て以前のように観光客がタイに訪れるのかということと、2021年4月以降急激にコロナが蔓延して未だに増え続けている状況で、外国人観光客を受け入れてされにコロナ蔓延が加速するのではないかという懸念もあります。

今後のタイ観光産業の課題

このような事から、タイでは外国人観光客向けの観光施施設の営業再開とワクチン接種の加速化を進めなければ、外国人観光客を安心して受け入れることは難しいのではないかと思われます。このような環境の中ではトラブルも起こりやすいのですが、そのような場合には長年現地で調査活動を続けて来た弊社にご相談ください。

 

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