タイは2019年に中国で発生した新型コロナの蔓延で大きく落ち込みましたが2021年の第三四半期のGDPはコロナか以前の95%まで回復して、2022年は4%程度を見込んでいます。業種別としてはサービス業が依然として2019年の消費を下回っているものの、製造業の稼働率が改善して、サプライチェーンの問題も回復に向かっています。
その中での最大の課題としてはタイの主要産業の復活です。観光収入はGDPの約2割を占め、コロナ禍以前は月平均333万人訪れていたもののコロナ禍の影響で1万人程度に落ち込み、直近でも10万人程度となっています。観光収入で日本と大きく異なるのは、日本の場合は観光収入の8割は日本人からの収入で、タイは2割程度です。日本は中国人の旅行者の増加などでインバウンド需要が増えましたが、タイではインバウンドの収入が8割となるので外国人が入国できない影響は大きくなっています。タイは国内の行動規制を緩めるとともに外国人の入国も緩和して居ましたが、オミクロン株の感染拡大により経済活動の停滞やインフレなどが懸念される中、今後はどのような経済状況になるのでしょうか。
タイの今後の経済の展望
今後タイ政府は2022年度の経済成長率を4%見込んでいましたが、先に説明した通りオミクロン株の蔓延や2021年から発生したガソリンや食料品価格の上昇により達成は難しくなってきています。同時にタイの主要産業である自動車や電気製品、コンピューターなどの輸出がタイにおける外国企業の工場縮小や撤退などにより厳しくなることが懸念されます。
このようにタイではコロナ禍による影響は落ち着きを見せたものの、主要産業である工業製品の輸出や観光産業がどれだけ復活していくかにかかりますが、観光産業は大半を占める中国からの旅行客の誘致がままならないため厳しい状況が続くことが予想されます。
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