タイは8万人ほどの日本人が暮らしていると言われています。その多くの人は日本の企業から派遣された駐在員とその家族です。このようにたくさんの日本人が暮らすタイですが、タイは日本人が海外移住するのに適した国なのでしょうか。
タイと言う国
タイは東南アジアの主要国の一つで、外国企業が工場などを持ち、その中でも日本企業の数が最も多く、首都バンコクは世界で2番目に日本人が多く暮らす都市です。タイは日本と同じ仏教の国のため日本人にもなじみやすく、親日家が多いことでも知られています。このようなことから、日本人にとってタイは人気の観光先とともに仕事をリタイアしたあとに暮らす国としても人気です。
タイの物価と治安
タイの物価は日本の1/3ほどと言われています。首都バンコクでは1ベッドルームのプールやジムが付く高層マンションでも一部のエリアを除けば月7万円ほどで借りることができて、タクシーの初乗り料金は120円くらいと日本と比べても圧倒的に安い価格です。このようなことからタイでは優雅な生活ができると思っても日本人にはそうはいきません。
日本から進出しているレストランは日本の価格よりもやや高めで、日本食のスーパーマーケットは日本で売られている同じ商品でも価格は日本の3倍です。タイ人と同じ生活をするなら日本より安く暮らせますが、食文化の違いから難しく、物価の上昇も激しいタイで日本人が暮らすには日本と同じくらいの費用が必要です。
治安に関しては、タイは治安の良い国と言われますが日本と比べるととても治安が良いとは言えません。スリやボッタクリなども平気で行われるので旅行感覚で移住すると大変な目に遭います。
ビザの問題
日本人が海外で暮らすのに大きな問題がビザです。日本人は美在隊しての関心が薄いですが、タイに1ヶ月以上滞在するにはビザが必要です。駐在員や留学生なら会社やエージェントがいるので問題ありませんが、リタイアして生活するには一定の金額を常にタイの自分の口座の銀行にキープする必要があります。誘惑の多いタイではこのお金を使い込んでそのまま不法滞在を続けている日本人の数も多いと言われていますので、自己管理がきちんとできないとタイへの移住は難しいと考えられます。
このように、タイは移住先として人気な国ですが、移住するメリットとデメリットをしっかり考えたうえで判断することがタイ移住を成功させる秘訣と言えます。
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