チャオプラヤ・スラサク　共同経営者の疑惑調査

チャオプラヤ・スラサクは、日本人が多く住むチョンブリー県のシーラチャから少し離れた地区であり、日系企業が多く入る工業団地もあり、日本人ビジネスマンに馴染みがある地区です。観光地のパタヤ等も近いので、駐在員にとっては、休日のアクティビティも事欠きません。今回は、チャオプラヤ・スラサク地区で日本人をメインターゲットとした日本料理店をタイ人と共同経営しているC様から相談された案件についてお伝えします。

知り合いのタイ人の親戚に投資
利益の配分に対する疑惑

知り合いのタイ人の親戚に投資

タイで日本料理が人気となり、定着してから久しく、今やチェーン店、個人経営店を含めて、過去最高の店舗数があり、競争も熾烈ですが、日本料理事業に活路を見出そうとする新規参入者が後を絶ちません。シーラチャ在住でタイ人と結婚しており、既に定年退職されているC様は、妻の知り合いのタイ人R氏から、親戚が日本料理の板前経験があり、自身の店を持ちたいも、資金不足との事で、開店資金100%の出資と利益は折半という条件による共同経営案を持ち掛けられました。C様は悠々自適の生活を送っており、新たな収入源は不要でしたが、R氏の親戚という人物も人柄が良さそうでもあり、投資してみる事にしました。

利益の配分に対する疑惑　

閉店したタイ料理店を改装し、経費が割安になる為、R氏の親戚名義で店舗の営業許可を取り、開店しました。R氏の親戚の料理の腕前は、日本人客を十分に満足させるレベルに達しており、立地も良く、徐々に大勢の利用客に恵まれました。経営の大部分をR氏の親戚サイドに任せて、1年間程状況を伺ってましたが、利益配分の額がどう見積もっても低いと思われ、弊社に相談、内密に調査をする運びとなり、現場経営陣のピンハネが判明しました。経営には関与してないR氏に、C様が弊社の調査内容を伝えたところ、親戚に対して憤慨し、親戚サイドからピンハネ全額分の支払いをさせ、出資額の返金にも応じた為、一件落着となりました。